2013年7月16日火曜日

草木染ゆかりの地で2

さて、高崎市染料植物園の続きです。
展示室の下には、染色工房があります。

 その広さに驚きましたが、
反物を染めるには、確かにこれくらいの長さの机が必要ですね。

ガスは使えないので、IHのヒーターだそうです。
一番奥に、昔なつかしい蚊取り線香型のコイルの電熱器があります。

左手奥には、藍瓶がいくつも埋まっていました。

元気な藍の華です!

こちらが、何度も使われてくたびれた藍。
その差は見た目にも歴然ですが、染めた布片も見せていただきました。
明らかに色の強さが違います。
疲れた藍にはお酒などを入れて元気を取り戻させるというのが
昔ながらの知恵ですが、ある程度を過ぎてしまったものは
やはり復活しないようです。

外では、ポリバケツで藍建ての実験をしていました。
なかなか自宅に藍瓶まで設置できる人はいませんから、
確かにこれは手軽な方法です。
数種類の方法をデータを取りながら比較されています。

そして、疲れてもう再生不能になった藍の廃液ですが
なんと、藍の畑にまくと、藍草の肥料になってよく育つのだそうです。
これは素晴らしいリサイクルアイディアです!

外に出ると、プランターにムラサキが植わっていました。
ここからが染料植物の道です。


こんな感じで、染めの色見本の看板とともにいろいろな植物が植えられています。
(数が多いので残念ながら全部はアップできません)

このように、飛鳥・奈良から現代まで、
それぞれの時代ごとの染料植物を見られるようになっています。


とにかく、よく知っている木からこんな色が出るのかと
面白くなります。

藍の畑です。
うちの藍より元気で大きいです。


コブナグサはカリヤスとも言い、きれいな黄色が出ます。
ここでは何故か畑にわざわざ植えているものより、
周りに雑草となってしまったものの方が生育が良いのが不思議でした。


ベニバナはもう花の時期が終わりでした。


個人的には、「ウシゴロシ」の別名を持つカマツカ
(玄翁や鎌の柄にする粘り強い材)が
染料植物だったことにびっくりしました。


自分の家にあるような木や、果樹でもこんな色が染まるとわかると、
家に帰って試してみたくなりますね。
(続きます)

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